廻館のケヤキ
更新日:2017年12月14日
狩川から余目方面へ向かう途中、廻館の入り口にある巨大な一本のケヤキの古木を紹介します。車でこのケヤキの木のそばを通ると、樹木の大きさと樹木の勢いに、いつも圧倒されてしまいます。このあたりには、江戸時代初期、正保年間の荘内絵図によると、最上川の本流がこのケヤキの木の近くを流れていました。
また、現在も木のそばを流れている北楯大堰が完成した400年前の頃は、すでに相当の巨木になっていたらしく、樹齢は600年を優に越していると言われています。江戸時代に最上川を行き来していた船頭たちも、木の下の街道を行き交う人たちも、このケヤキの木に目を留めていたでしょう。そして、今なお成長を続けているのです。まさに、このケヤキの木は、周りの自然の移り変わりや人々の生活や歴史を見つめてきたと思います。廻館名木保存会による石碑にも「私たちは数世紀に亘って成長してきたこの大木を今後も一層大切にして、次の世代に引き継いでいきたいものです」と記しています。
【撮影場所:廻館集落】