COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
更新日:2025年12月10日
COPDとは?
別名「タバコ肺」とも呼ばれるように、最大の原因が喫煙です。喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。
タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症が起こり、肺組織が破壊され肺機能が低下します。さらに悪化するとせき・たん・息切れが強くなり生活に支障をきたします。
日本では40歳以上の人口の8.6%、約530万人の患者が存在すると推定されていますが、大多数が未診断、未治療の状態であると考えられます。
COPDの症状
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきやたんが特徴的な症状です。喘鳴や発作性呼吸困難などぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
COPDスクリーニングのための質問票でチェックしてみよう
COPD-PS GOLD日本委員会質問票(PDF:348KB)
広く一般の人を対象として、COPDの可能性があるか簡単に調べることができる質問票です。
各質問の点数を足して合計点を計算してください。
合計が4点以上でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にかかっている可能性があります。
医療機関を受診し、呼吸機能検査を受けることをおすすめします。
代表的な治療法
一度失われた肺機能を元に戻すことは困難ですが、以下のような方法で進行を抑えたり、症状を和らげたりすることができます。病期や症状の程度などに応じて、薬物療法や呼吸リハビリテーションなどが施されます。
◆禁煙
◆ワクチン
症状の悪化を防ぐため、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどを接種します。
◆薬物療法
気管支を広げたり、炎症を抑えたりする薬を用いて治療します。
◆呼吸リハビリテーション
息切れや疲労感などの症状や運動機能を改善するための呼吸法を学びます。
◆酸素療法
症状が悪化して十分な酸素を取り入れられない場合に、酸素を供給する装置を使用します。在宅用と携帯用があります。
◆外科療法
内科的治療では効果が得られない場合に、機能しない肺を切除する手術などを行います。
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