現在位置: 内藤秀因水彩画記念館 > 収蔵品展 > 第117回収蔵品展「夏の色」

第117回収蔵品展「夏の色」

会期  2021年5月18日(火曜)から7月9日(金曜)まで
開館時間  午前9時~午後7時(土曜日曜は午後5時閉館)
休館日  毎週月曜日
入館料  無料
会場  庄内町内藤秀因水彩画記念館

概要
本展では夏の気配(=夏の色)や清涼感をテーマとして、館収蔵品の水彩画49点をご紹介します。

第1展示室では青葉や木陰など、初夏から盛夏の緑を主題とする作品を中心に展示します。
フランスのモンスリ公園が描かれた《Parc Montsouris(パークモンスリ)》は、水彩画でありながら絵の具を盛って描き、茂る青葉の厚みや深さを表現した作品です。様々な色合いの緑の調和や、木陰に憩う人々の姿に、安らぎが感じられます。
また一見何ということのない光景が描かれた《入間川土手》では、濃淡をつけた大胆な筆致によってその場の光や風の様子が巧みに捉えられています。
エキゾチックな風情が異彩を放つ《風景》は、異国の建物とそれを囲む南国の豊かな植物が、まるで絵本の挿絵のようなタッチで描かれた作品です。パステルカラーが使用されている点も目を引きます。

第2展示室と2階展示室では海や川、沼地など、水辺の情景が描かれた作品を展示します。
《相模湖》、《白浜の海》、《残暑の下仁田の川》をはじめとして多数の作品にみられる、光を反映する水面のつやつやとした感じや、穏やかに澄んだ海や湖などの青、白、緑の色合いなどはいかにも爽やかであり、初夏の鑑賞にぴったりです。
そのほか《モレ―》完成作とスケッチの比較、《龍門の滝》、《洒水の滝》などさまざまな滝の描き分けなどにもご注目ください。


内藤 秀因《Parc Montsouris》1964年


内藤秀因《入間川土手にて》1973年


内藤 秀因《風景》制作年不詳


内藤 秀因《相模湖》1972年


内藤 秀因《白浜の海》1970年


内藤 秀因《残暑の下仁田の川》1965年


内藤 秀因《龍門の滝》1966年


内藤 秀因《モレ―》1964年

収蔵品展